カテゴリー「音楽と映画」の記事

「冬の散歩道」×「レス・ザン・ゼロ」

80年代後期のアメリカ社会の闇を
よどみなく映像化した作品「レス・ザン・ゼロ」。

当時ブラット・パックと呼ばれ、青春映画で活躍した若手俳優を起用し、
若者風俗をファッショナブルに描いて一代センセーションを起こした映画です。

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「レス・ザン・ゼロ」=「ゼロよりも少ない青春」と訳されたこの作品。

ロスの上流社会育ちの若者が、コカインに溺れ、親友の助けも虚しく
起死回生ならずして、あっけなく死に至るという救いようの無い話なのです。

初めて観た時は、いろんな意味でカルチャーショックを受けました。

アメリカの金持ち息子と娘たちが、とんでもなく遊び狂っているサマに
ビビりながらも羨望の眼差しで観ていたことを思い出します。

広い敷地にホテルのような設備。もれなくプールも付いています。
ビバリーヒルズの大富豪の家は、どこもこんなカンジなんでしょーか?

バブリーです。アンビリーバボーです。

彼らは何かにつけて自宅に仲間を呼び集め、パーティーを開きます。

酒に溺れ、ドラッグに溺れ、挙げ句の果てに プールで溺れます。

ドラッグでハイになってる仲間たちは、溺れる姿を見て爆笑しています。

stranger扱いです。strangeです。

そんな仲間同士の関係は、心の交流など無く、
たとえハグし合っていても、目はよそを向いているように見えます。

切ないです。

80年代のアメリカの 勝ち組たちの日常は、
ゴージャスで、乱暴で、空虚なことを学びました。


そういえば、とあるラジオ番組でこんな話を耳にしたことがあります。
上流社会のアメリカ人は子供が生まれると、
乳母を雇い、早くから自立を促し、
幼い子供を一人きりの寝室で寝かせるんだそうです。

生まれた時から生き残りをかけた戦いが始まっているんですね。

生まれながらの苦労人たちです(悲)

金が有り余ってて、家が広すぎると親子関係は成り立たないのかもしれません。

今改めて観てみると、狭い家で育ってよかったと思ってしまいます。


The Bangles - Hazy Shade of Winter (Less Than Zero,1987)
映画のオープニングで流れるバングルズ版「冬の散歩道」がハートを揺さぶります。

この「冬の散歩道(hazy shade of winter)」は、
言わずと知れたサイモン&ガーファンクルのカバーです。

原曲よりアップテンポ、女性ボーカルでよりセクシーになったメロディーラインが
劇中の背景に溶け込んで、記憶により濃く残っています。

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The Police「インサイド・アウト」

今日なんとなく立ち寄ったレンタルビデオ店で、
直感に任せて手にした作品「ポリス インサイド・アウト」。

イギリスのスーパーロックバンド「ザ・ポリス」の
全盛期時代のドキュメンタリー映画です。

見終えた瞬間、見てはいけないモノを観てしまったと感じました。

ドラマーのスチュアート・コープランドが
自らの手でポリス結成から終局までの5年間を撮り続けたという
秘蔵映像から成り立っている真実のドラマなんですが、
映像から見えてくる選ばれた方々の表面的な苦悩は想像できても、
現場に置かれた人間の心の葛藤などは体験した者にしか解り得ないのでしょう。

映画のクライマックスで流れる「Message in a Bottle」が切なさを誘います。

スターの真実は知らなくていい。
世に送り出してくれた楽曲を受け取ることさえしていればいいのだ。

改めてそう思いました。


つい先日ニューヨークで再結成ツアーを終えたばかりの「ザ・ポリス」ですが、
スティングは「ハッピーなエンディングだ」とポリスの終了を告げたといいます。
http://news.jp.myspace.com/NewsArticles/763.aspx

この先リアルタムで「ザ・ポリス」の活動を目にすることはなくなりそうですが、
この再結成で得たものは確実に存在したものと信じたくなりました。

「Rock History: The Police "Message in a Bottle" 1st time live」

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